がん細胞について
人の体内では、日々ごく小さながん細胞が生まれているといわれています。
しかし、健康な状態では
免疫機能がそれを“異常な細胞”として認識し、排除しようと働くため、病気として検出される前に処理されます。ところが、加齢・ストレス・生活習慣・治療の影響など、さまざまな要因によって
免疫力が低下すると、こうした異常細胞への監視機能が弱まり、がん細胞が増殖しやすい環境が生まれると考えられています。
この状態が長く続くと、がんとして診断され得る大きさまで成長してしまうことがある─ これが、免疫とがんの密接な関係です。
マクロファージを活性化してがんを克服する
マクロファージは、がんに対する免疫応答を調整する上で非常に重要な役割を担っています。がん組織の内部では、低酸素(Hypoxia)という特殊な微小環境が生じやすく、これはがん細胞が治療に抵抗性を示し、浸潤・転移・再発へとつながる要因のひとつと考えられています。
このような低酸素環境に対し、マクロファージの働きを適切に引き出すことが、免疫環境を整える上で重要なポイントとされています。iONがん治療では、体内に存在するマクロファージに着目し、その活性をサポートすることで、本来備わっている免疫機能(自然治癒力)を最大限に活かすことを目的としています。直接的に「がん細胞を攻撃する」と断定するのではなく、免疫の土台を整え、身体が持つ力を引き出すことに重点を置いたアプローチです。
M1とM2の2つのマクロファージ
多くのがん患者さまでは、体内のリンパ球が減少し、免疫機能が低下した状態にあるといわれています。
この低下した免疫環境を、本来あるべきマクロファージの働きへと近づけ、免疫全体のバランスを整えることにより、NK細胞・樹状細胞・T細胞など多様な免疫細胞の活性化が期待されます。
また、マクロファージには M1(炎症性)/M2 (抗炎症性) の2つのタイプが存在し、この両者の調和が保たれていることが健全な状態とされています。
しかし、がんの存在下ではこのバランスが崩れ、本来は免疫を支えるはずのマクロファージが、がん細胞に有利に働く“腫瘍随伴マクロフ ァージ(TAM)”へと偏ってしまうことが示唆されています。
この治療の目指すところ
腫瘍周囲では、M2マクロファージが「腫瘍随伴マクロファージ(TAM)」として集積し、腫瘍組織の多くを占めるようになると、がん細胞の増殖が進みやすく、血管新生・免疫抑制・遠隔転移への関与が指摘されています。
本治療では、この TAM への過度な偏りを抑えつつ、マクロファージ本来の働きを引き出すことを目的として設計されています。
その結果、M1(炎症性)とM2(抗炎症性)のバランスが整う方向へ導き、自然免疫と獲得免疫の両面から、体内の免疫環境をサポートするアプローチをめざします。
副作用を伴わない治療、
標準治療との併用も可能
iONがん治療は、点滴を用いて免疫環境を整え、マクロファージの働きを適切な方向へ導くことを目的としたアプローチです。
マクロファージは M1(炎症性)/M2(抗炎症性)の2つの表現型を持ち、正常な免疫ではこの均衡が保たれています。しかし、がんの微小環境では M2優位に傾きやすく、それが腫瘍の進行と関連することが指摘されています。iONがん治療では、M1型の働きをサポートしつつ、 M1とM2のバランスを整える方向へ導くことで、免疫が本来発揮すべき役割を後押しすることをめざします。
抗がん剤や放射線のような直接的細胞障害を目的とする治療とは異なり、患者さま自身の免疫機能(自然治癒力)に着目したアプローチであり、がん治療を支える新たな選択肢となり得ます。
医師紹介
ニューエイジクリニック 医学博士・医師 長島 郁雄
長島郁雄
Ikuo Nagashima
医学博士・医師
- 資格
- 日本がん治療認定医、日本外科学会指導医・専門医、日本消化器外科指導医・専門医
- 略歴
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1980年 東京大学医学部卒 1997年 東京大学外科講師 2007年 帝京大学外科病院教授
治療の特長
- がんの縮小と長期生存のダブル効果が期待
- 手術、抗がん剤、放射線治療、他の免疫治療の相乗効果も期待
- 診療後、すぐに治療を開始できます
- 治療効果を測定、数値化して、今後の治療方針の参考にできます
- 副作用はほとんどなく、身体に優しい治療です
対象がん
血液がん、固形がんとすべてのがんに対応
肺がん、前立腺がん、胃がん、精巣がん、肝臓がん、皮膚がん、食道がん、すい臓がん、膵がん、骨腫瘍、骨肉腫、大腸がん、軟部腫瘍、胆道がん、胆管がん、胆蓑がん、腎(腎細胞)がん、膀胱がん、喉頭がん、子宮頸がん、子宮体がん、外陰がん、頭頸部のがん、卵巣がん、小児がん、乳がん
など
※3大治療でも難しい転移・再発したがんのほか、手術が難しい難治性のがんにも対応します。
免疫力検査で
治療効果も数値化
当院では、治療の前後に
東京医科歯科大学で開発された免疫評価検査を実施しています。
少量の採血によって、複数のリンパ球サブセ
ット(3〜10項目)やその比率・機能を詳細に解析し、免疫状態を立体的に把握します。
検査結果からは、免疫年齢の推定も行い、現在の免疫の状態をわかりやすく可視化できます。これらのデータは、治療を進めるうえでの免疫環境の変化を数値として捉えるために活用し、今後の治療方針を検討する際の、重要な参考情報となります。
よくあるご質問
疑問と不安にお答えいたします
治療までの流れ
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がん無料相談
標準治療が行える状況であれば、手術などの通常の治療と併用することをお勧めします。免疫治療は標準治療の代替手段ではありません。標準治療をどうしても受け入れられない場合を除き、基本的にはがんの進行を少しでも抑えるために、患者様には「標準治療との併用を推奨」しています。
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治療に関する同意
ニュー・エイジクリニックでの治療は自由診療です。治療内容について十分な説明を行い、ご理解いただいた後に同意書をいただきます。
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初回診察
細胞培養を必要とせず、治療はその日から即座に開始できます。その後の治療方針については、医師が詳しくご説明いたします。
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治療開始
一般的な治療法は、週に1回の点滴投与を通じてマクロファージを活性化します。1クールの回数は、医師と相談して決定します。
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評価
治療の効果を確認するため、随時免疫力検査を実施しています。